漏水調査は必要だったのか…?②(後編)

前回は、水道料金が2倍になってしまった飲食店の漏水調査の途中までを書きました。

今回はその後の調査と水道料金が2倍になった原因の特定までを書きたいと思います。

店舗の裏側に回って調査を継続します。
水栓柱がありました。

店舗の裏側の水栓柱

水道が使用できる事を確認し、どの系統かを調査します。

水道が使用できる事を確認しどの系統かを調査

店舗の水道メーターを確認すると、

店舗の水道メーターを確認
水栓柱の水道を使用するとパイロットが回りましたので、店舗の系統となります。

さらに調査すると、水栓柱とは別に散水栓がありました。

水栓柱とは別に散水栓あり

こちらも水道が使用できる事を確認し、系統を調査します。

こちらも水道が使用できる事を確認し系統を調査

こちらは店舗の水道メーターのパイロットが回りませんでしたので、違う系統となります。

店舗の正面の隅に別の水道メーターを見つけました。

店舗の正面の隅に別の水道メーター
もう一度散水栓の水を出してみてこちらの水道メーターを確認すると、パイロットが回る事を確認。

まとめますと、水栓柱は店舗の系統、散水栓は店舗とは別の水道メーターの系統となります。

ちなみに、別の水道メーターの数値は5㎥と使用量が少ないので、恐らくこの散水栓のみの水道メーターと推測されます。

この状況からある推測を立てました。
実は、この店舗が入っているビルが漏水調査当時、ビルの大規模修繕工事を行っていました。

この工事業者さんが、工事中に水栓柱の水を使用していたのではないかと考えました。

後日、店舗から工事業者さんに確認したところ、やはり水栓柱の水を使用していた事が判明しました。
何でもビルのオーナー様より工事の際、水栓柱の蛇口の水を使用するように言われたとの事。
これはビルオーナー様の勘違いで、本来は散水栓の水を使用するように伝えなければならなかったところ、水栓柱とお伝えしてしまったそうです。

悪意があったわけではありませんし、工事業者さんもオーナー様に指示された水道を使用しますよね。

こういう事例がありますので、水道料金が上がってもパイロットが回っていないからただの使い過ぎとは判断できないので、調査が必要なケースでした。

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