注入防水工事②

前回のブログにて「注入防水」という工法がある事をお伝えしました。

今回は、実際に神奈川県の店舗にて行った作業を元に、具体的な工事の様子を書きたいと思います。

厨房の真下に階下漏水するという状況があり、既にお店のスタッフ様が色々と検証済みで、どのような際に階下漏水するかを調べてからご連絡をいただきました。
その結果から防水切れと判断し、漏水調査を行わず最初から注入防水工事をする方針で訪問させていただきました。

まず「注入防水」工事の理屈からご説明いたします。
防水層の劣化が推測される場所の床に、防水層手前まで穴を開け、水と反応すると固まる薬剤を注入します。

薬剤が水と反応して固まる際に膨張する為、防水層の切れた箇所の隙間が埋められて、漏水が止まるというのが理屈です。

それを踏まえて、工事の状況を画像とともにご説明いたします。

厨房内に側溝があり、ここに水を流すと階下漏水するようです。

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側溝や、埋設されている排水管の位置などを考えて、注入する位置を決めて床に穴を開けます。

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この作業、実はかなり緊張の一瞬なんです。
この下に埋設物があると、それを傷つけてしまう事になります。

厨房機器やシンク等の位置関係を考え、さらに念の為、簡易的なエコー機で埋設物が無いか確認します。
万が一ガス管に穴を開けてしまったら大事故なので。

特に問題無く穿孔作業が行えましたので、注入用のピンを設置。

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薬剤注入用の機械を準備し、薬剤をセットします。

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薬剤を注入します。

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薬剤の量は現場によりますが、溢れて来るまで注入し続けます。

薬剤注入後、ピンは切り離して穴をパテ埋めします。

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少し時間をおいて、側溝に水を流してテストを行います。

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食洗器も稼働させます。

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階下の漏水位置を見に行ってみると。

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残念ながら、漏水は継続していました。

天井内も同様に濡れています。

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防水切れの箇所にうまく薬剤が届かなかったり、防水切れが複数箇所ある場合は、1回の注入で止まらない事があるので、再度位置を変えて注入を行います。

少し長くなりましたので、2回目の注入は次回のブログでご紹介します。

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